ひと昔前は「お見舞い」といえば「フルーツの盛り合わせ」や「お花」でしたが、昨今ではそれらの持ち込みが禁止!!になっているようです。
なぜそのようになってしまったのか? 今後どのようにしたらいいのか?をご説明します。
フルーツを持っていくようになった歴史と理由
そもそも、フルーツ(果物)を贈答用として使用する文化は日本特有なんですね。古くは江戸時代のころから贈答用としての需要があったそうです。
なぜそうなったのか?
日本は水の資源が豊富な為、ビタミンなどの栄養は主に野菜から採っていました。フルーツ(果物)は甘くて美味しいことからデザートとしての位置づけでした。品種改良や栽培努力が得意な日本人はどんどん美味しいフルーツを作ることで、贈答用、嗜好品、としての価値を作ってきました。
いっぽう海外の多くでは、野菜作りが得意ではありません。ビタミンなどの栄養はフルーツから採るようになりました。そうするとフルーツは日常品、であれば手に取りやすい値段になっていく。ということになります。
「高級フルーツ」というのも日本特有のものなのです。
海外のセレブが、プライベートジェットに乗って、わざわざ日本まで食べに来ている!!という話も納得です。
こんな話を聞くと、ホント日本人で良かった~と思うのは、私だけではないでしょう(^^)
お花を持っていくようになった歴史と理由
「お花」には、「言葉にできない想いを伝える」というチカラがあります。
「元気になってね」「早く良くなってね」「リハビリ頑張ってね」などなど、本当はクチに出して言いたいけれど、ひょっとしたらプレッシャーになってしまうかもしれない・・・そんな気持ちを代弁してくれるものは「お花」しかありません。ですので、贈り物の優等生なんですね。
実際に贈られる色合いで多いのが「ビタミンカラー」と言われる、イエロー・オレンジ系のお花が人気のようです。赤などの濃い色合いは、刺激が強いこともあるので避けるほうが良いでしょう。白やグリーン、ブルーなども、爽やかな色合いではありますが、お供えやお悔みに使用される事が多いのであまり使用しない方が良いそうです。
「フルーツ」も「お花」も、なぜ持ち込み禁止になったの?
花屋をやるなら病院の近く!と言われていた時代もありましたし、お花屋さんが病院の中にある。なんてことも普通にありました。ただ、病院も変わってきた。というのが大きな理由のようです。
病院の規模が大きくなることで、患者さんも増加。医療技術の向上は時として看護師さんの労働増加にも繋がります。フルーツやお花の処分に関わる業務や配慮、さらには生物(ナマモノ)のゴミの増加なども理由のひとつと言われています。
病院的には病気を治す事に全力投球したいですから、それ以外の業務を減らしたい。というのもわかります。
術後の治療やリハビリなどは栄養面からのアプローチにもチカラを入れるようになったので、お菓子などの余計な物はあまり食べてほしくない。というのも大きな理由のようですね。
これはチャンス!!と思ったに違いない!?
生物(ナマモノ)ですから、衛生面の観点から持ち込みをご遠慮させていただいております・・・申し訳ございません・・・と、今までは「やんわり」お断りしていた病院ですが・・・
予想もしていなかった事が起こりました。そう、それは「コロナ」
面会すらできない状況になってしまいました。家族ですら病院に入れない状況です。衛生面、感染面の観点から、すべてアウトにできる「大義名分」・「正義」ですね。
こうして、ほとんどの病院が今では持ち込みNGになっていきました。
魔法のお花「プリザーブドフラワー」
それでも、入院している家族や友人、お世話になった方へ、なんとか気持ちを伝えたい!!
そんな状況にも対応できる優等生が「プリザーブドフラワー」です。
生のお花を特殊な方法で何年も楽しめる状態に加工したお花です。加工保存されたお花という意味の、まさに魔法のお花ですね。水やりなどの管理もいらないので、病院や介護施設などへの贈り物としてどんどん需要が高まっています。
まとめ
フルーツやお花を病院に持っていくことができない時代が来るなんて・・・昔の人は想像もしていなかった事でしょう。
とはいえ、いつの時代も、自分にとって大切な人が入院したら、「早く元気になって欲しい!!」と思うものは未来永劫かわらないのではないでしょうか。
その時代、その時代でお見舞いのカタチは変わっても、気持ちは変わらない。という事を知ることができました。それにしても「プリザーブドフラワー」ってすごい発明ですね!!
今では「誕生日」や「記念日」などなど無限の可能性を秘める「お花」として大人気のようです。
大切な人への贈り物の最有力候補になりそうですね!!
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