子供の名前を考えるとき、花の名前を使うのはとても魅力的な選択肢です。花の名前には、美しさや優雅さ、自然の生命力が込められており、どの時代でも多くの人に愛されてきました。しかし、その一方でデメリットもあるため、慎重に考える必要があります。今回は、花の名前をつける「メリット」と「デメリット」を実例をふまえながら解説します。

花の名前をつけるメリット(1)
「美しい響きと意味を持つ」
花の名前は、音の響きが柔らかく、上品なものが多いですね。たとえば、「さくら」「ゆり」「すみれ」「あやめ」などは、日本語としての響きも美しく、字面もとても優雅です。これらの名前は日本の文化に深く根付いており、古風でありながら時代を問わず愛されています。
また、花にはそれぞれ象徴的な意味があり、名前に込める想いが明確になります。
例えば:
桜(さくら):春の象徴、儚くも美しい人生
百合(ゆり):清楚、純潔、高貴
菫(すみれ):控えめな美しさ、誠実さ
このように、花の持つ意味を子供の人生に重ねて願いを込めることができるのは、大きなメリットです。花言葉も本によって違うことがありますが、だいたいは良い印象のものが多いので参考にしても良いかもしれませんね♪
花の名前をつけるメリット(2)
「覚えやすく、親しみやすい」
花の名前は、多くの人が馴染みのあるものなので、覚えやすく親しみやすいです。「桜ちゃん」や「蓮くん」など、一度聞いたら忘れにくい名前が多いのも利点です。さらに、日本だけでなく海外でも通じやすい名前もあります。例えば、「ローズ(Rose)」「リリー(Lily)」「アイリス(Iris)」などは英語圏でも馴染みがあり、国際的な視点でも使いやすいです。「ライラック(Lilac)」の花が好きな友人は「Lila」りらちゃんという名前にしていました。確かに覚えやすかったです!!
花の名前をつけるメリット(3)
「季節や個性を表現できる」
日本ならでは良さに、季節感、四季があります。外国人が日本に旅行しにくる理由としても多いそうですね。
春生まれ:桜(さくら)、桃(もも)、菜の花(なのは)
夏生まれ:向日葵(ひまわり)、蓮(れん)、朝顔(あさがお)
秋生まれ:楓(かえで)、菊(きく)、秋桜(コスモス)
冬生まれ:椿(つばき)、柊(ひいらぎ)、白百合(しらゆり)
こうすることで、誕生の瞬間の季節感を大切にでき、子供自身も由来を知ると特別感を持つことができます。
花の名前をつけるデメリット(1)
「一般的すぎる・かぶりやすい」
「さくら」「ゆり」「もも」などの花の名前は人気が高いため、同じ名前の人が多くなりがちです。私の知り合いでも「さくらちゃん」は二人います。個性を重視する場合は、あまりに定番すぎる名前は避けるか、少しアレンジを加えるとよいでしょう。
花の名前をつけるデメリット(2)
「ちょっと古風?と思われる可能性」
一部の花の名前は、レトロな印象が強く、「ちょっと古風すぎるかな」と思われることもあります。例えば、「牡丹(ぼたん)」や「菊(きく)」などは、ちょっと「おばあちゃん」みたいなイメージが、若い世代には少し重厚すぎると感じられることもあります。「牡丹(ぼたん)」を「ぼたん」と平仮名表記にすることでも印象がかわりますね。
こんな例も(1)
「ひまわり」君
「ひまわり」という名前は、女の子に多いですが、男の子にもつけられることがあります。そのご両親は「どんなときも明るく、人々を照らす存在になってほしい」という願いを込めて男の子に「ひまわり」と名付けました。子供の頃は「女の子っぽい」と言われ、からかわれたこともあったそうですが、大人になった今では「元気で明るい」というイメージとぴったり合い、周囲からも好評で、名前をすぐに憶えてもらえることで、仕事でも大変役立っているそうです。今では「親にも感謝!」だそうです。

こんな例も(2)
「「薔薇(ばら)」ちゃん
「薔薇(ばら)」という名前は漢字が難しいため、一般的には避けられがちですが、、、「強さと美しさを持つ女性になってほしい」というご両親の想いから名付けられたそうです。学校では「漢字が難しくてテストでいつも大変!」だったそうですが、やはり、覚えやすくて、名前もかぶらない、ということでユニークな名前としてみんなに愛されていたそうです。習字の授業とか、書初めでは、絶対に名前が真っ黒だったでしょうね(^^)

まとめ
花の名前は、その美しさや象徴する意味から、多くの人に愛される魅力的なネーミングの選択肢です。覚えやすく、親しみやすい反面、かぶりやすかったり、性別のイメージが偏っていたりするデメリットもあります。しかし、少し工夫を凝らせば、ユニークで個性的な名前にすることも可能です♪
最近は「漢字」で差別化している方が多いですね。ハッキリ言って「読めません!」という子供、多いです・・・。でもそれも時代を反映していたり、「進化している」と私はとらえていますけどね。日本人の言葉遊びのセンスだと思います!
例えば、「桜」なら「咲良(さくら)」、 「百合」なら「百莉(ゆり)」のように漢字をアレンジすることで、より特別な意味を持たせることもできます。
大切なのは、子供がその名前を誇りに思い、人生を通して大切にできるかどうか。花のように美しく、力強く生きていけるような名前を選びたいですね。
余談ですが・・・
日本で生産されている花の種類は約4万品種で、毎年2000~3000の新しい品種が加わっているそうです。これは世界一の数なんですって。日本人はお花が好きなんですね♪

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